ツアーや教育環境で情報提供に iPod を使うには
注意:このセクションは翻訳者である Kenichi Maehashi が独自に追加しています。
この文書は、Apple Computer, Inc. により提供される技術解説書類“Using iPod as a Tour Guide - How to use iPod to provide information in tour and teaching environments”の日本語翻訳版です。原文の URL は http://developer.apple.com/hardwaredrivers/ipod/iPodNoteReaderGuide.pdf です。この原文および各画像に関しての著作権は Apple Computer, Inc. が所有しています。この翻訳版は Apple Computer, Inc. の許可のもとに行われているものではありません。この翻訳版に関する問い合わせは、Apple Computer, Inc. およびアップルコンピュータ株式会社ではなく、翻訳者 Kenichi Maehashi までお送りください。誤訳・誤字・脱字等の指摘は歓迎致します。
この翻訳版は、ユーザの利便性のためだけに提供されるものであり、公式の資料ではないことをあらかじめご了承の上、ご利用ください。正確な内容に関しましては原文をご参照ください。翻訳者は、この翻訳版資料を利用することに起因する一切の損害に対しての責を負わないものとします。
この翻訳版では、できる限り正確な翻訳を行うよう努めましたが、誤りの無いことを保証するものではありません。また、一部文意の変わらない範囲内で、日本語として適切な表現に改めたところがあります。なお、(※灰色フォントの括弧で囲まれた箇所)は翻訳者の訳注となっております。その他、PDF を HTML に再フォーマットするにあたり、一部リンクの設定等を行った箇所があります。
注意:このセクションは翻訳者である Kenichi Maehashi が独自に追加しています。
以下に、特殊なカタカナ用語についての対訳を示します。
原文
訳文
意味
text
text file
text notes
text content
plain text
plain text file
テキスト
テキストファイル
テキストノート
テキストコンテンツ
プレーンテキスト
プレーンテキストファイル
拡張子「.txt」の単純文書書類
(HTML・RTF・Word 形式等ではない)
audio
audio file
audio clip
オーディオ
オーディオファイル
オーディオクリップ
iTunes から iPod に登録された楽曲
interface
インターフェース
利用者から見た操作画面
link
リンク
選択すると特定の反応を起こす文字列
tag
タグ
マークアップ言語で文書構造を規定する制御文字列
encode
encoding
エンコード
エンコーディング
文字列の符号化方式
Dock コネクタ付きの iPod を使っているのであれば、テキストコンテンツを作成して表示したり、カスタムメニューを作成して構成したり、他のテキストやオーディオクリップにリンクすることができます。iPod を、ユーザに閲覧してほしいメニューとテキストノートだけを表示して、他の iPod の機能にアクセスできないように設定することもできます。
これらの機能はツアーや教育環境における洗練されたソリューションを実現します。例えば、iPod を使って授業の準備をした天文学の学生は、木星の衛星を一覧して、オイローパ(※木星の惑星の一つ)を選択してそれについて読み、さらにリンクを選択して説明を聞き、望遠鏡映像を見ることもできます。
また別の場面では、美術館のツアー中に利用者をガイドするように iPod を設定することができます。iPod を持った利用者は、以下のようなメインメニューを見ることができるでしょう:
利用者が「ツアーを開始」(※Start Tour)を選択すると、美術館内の表示と一致する場所の一覧が表示されるでしょう。
そして利用者が適切な場所を選択すれば、その場所の展示に関する説明が聞けるでしょう。
また、iPod は利用者に自由な順番でトピックを閲覧するように設定することもできます。例えば、メインメニューはこのようにもできます:
利用者は「コレクション」(※Collections)を選択して、芸術家やその他の美術館の展示物の一覧を見ることができます:
その後利用者は、芸術家の名前を選択して、その美術館内で取り上げられているその芸術家の作品のリストを見ることができます:
利用者は、おそらく今その人の前にあると思われる、その芸術家の作品の中から一つを選択して、それについて情報を読むことができます:
そしてさらに利用者は、アーティストが作成過程について語るのを聞いたり、その芸術品に関連する画像を見たりすることができます:
最後に、利用者が中央のボタンを押すことで、より大きい画像を見ることができます:
テキストノートを作成して、iPod を、ユーザに閲覧してほしいメニューとテキストノートだけを表示して、他の iPod の機能にアクセスできないように設定することができます。また、iPod のインターフェースをカスタマイズして、ユーザがノートを見るように導くカテゴリを表示することもできます。
ヒント:最高の性能を発揮するために、お使いの各 iPod が最新版の iPod ソフトウエアを搭載しているかどうか確認してください。最新版の iPod ソフトウエアをダウンロードするには、www.apple.com/jp/ipod/ (※原文で は www.apple.com/ipod/)にアクセスしてください。
iPod には最大 1000 個のテキストノートを読み込んで表示できます。各ノートは最大 4 KB までです(4 KB を超えた分のテキストは表示されません)。
ノートを作るには
コンピュータ上で、Mac の TextEdit、PC のノートパッドのようなテキストアプリケーションに、情報を入力するか貼付けて、プレーンテキストファイルとして保存します。
ヒント:標準ではノートは、iPod のインターフェース上のメニュー項目として、拡張子がある場合はそれを含んだファイル名を用いて表示されます。title タグをノートに入れることで、他の名前を定義することができます(「タグ」とは、iPod がどのように機能するかを指定するもので、iPod 上では表示されません)。
以下の title タグ
<TITLE>新しいタイトル</TITLE>
の「新しいタイトル」を設定したいタイトルに置き換えて、ノート中の好きな場所に入力してください。
iPod にノートを読み込むには
プレーンテキストファイルを iPod の Notes フォルダにコピーします。
ヒント:ファイルをコピーするには、iPod はディスクとして使用するよう設定されている必要があります。iTunes 設定で、iPod を選択し、その後「音楽」を選択して“ディスクとして使用”を選択します。
iPod でノートを見るには
iPod 上で、「エクストラ」>「メモ」を選択して、ノートを選択します。
iPod をノートモード(※「Notes Mode」、旧バージョンでは Museum Mode と呼ばれた)に設定すると、ユーザは Notes フォルダに置かれたものだけを見ることになり、音楽やオーディオファイルはノート中のリンクを選択することによってのみ聞くことができるようになります。
iPod をノートモードに設定するには
ヒント:次のタグを Preferences ファイルに追加することで、画面(iPod がノートモードに設定されているときにユーザが最初に見る画面)のタイトルを変更することができます。
<TITLE>新しいタイトル</TITLE>
「新しいタイトル」は設定したいタイトルに置き換えてください。
iPod は、ノートをカテゴリ別に構成することを可能にするために、Notes フォルダの中のフォルダを階層的に表示します。フォルダはアルファベット順で、iPod のメニュー項目であるかのように表示されます。
ノートをカテゴリ別に構成するためにフォルダを使うには
フォルダを Notes フォルダの中に作成し、さらにそのフォルダの中にノートやフォルダを配置します。
3 ページの例(※「概要」)では、次のようなインターフェースを作成するために、 「SFMOMA について」(※About SFMOMA)というテキストファイルと、「コレクション」(※Collections)と 「展示物」(※Exhibitions)という名前のフォルダ を作成し Notes フォルダ内に配置します:
この例では、画面のタイトルを「Notes」から「SFMOMA」に変更するために、以下のタグを持つ「Preferences」ファイルが Notes フォルダ内作成されています:
<TITLE>SFMOMA</TITLE>
「コレクション」と「展示物」フォルダの中にさらにフォルダが配置され、カテゴリをより細かく分類しています:
ヒント:もし複数の言語版のコンテンツがあるならば、各言語の名前を付けたフォルダを Notes フォルダに配置し、その各言語のフォルダ内に翻訳したコンテンツを配置することができます。
自由な順序でメニュー項目を構成したり、ノートやオーディオファイルに直接リンクするメニュー項目を作成する方法についての情報は、14 ページ(※「ノートやオーディオファイル、フォルダにリンク可能 なメニュー項目を作成し、並び替える」)を 参照してください。
ユーザが、あるノートのリンクから他のノートやメニュー項目、オーディオファイルといったものにジャンプするように、ノートにリ ンクタグを追加することが できます。
ノートから、他の Notes フォルダ内のテキストノートにリンクを設定できます。
他のノートにリンクするには
ノートファイルで、他のノートファイルを指し示すリンクタグを入力します。
リンクタグとはこのようなものです:
<A HREF="ノートファイル">他のノートにリンク</A>
この例では:
- <A HREF="..."> は、タグがリンクを作るものであることを示すものです。
- ノートファイルはリンク先のファイルを示します(固有のファイル名を代わりに入れてください)。
- 他のノートにリンクは、iPod のディスプレイ上のノートで、ユーザからアンダーラインされて見えるテキストです(お好きなテキストに置き換えてください)。
- </A> はタグの終わりを示します。
例えば、以下のテキスト:
禅は<A HREF="道を示せ">悟り</A>を希求するために座位瞑想(座禅)の役割を強調している。
(※Zen emphasizes the role of sitting meditation (zazen) in pursuing <A HREF="Show Me the Way">enlightenment</A>.)
は、iPod のノート上で、アンダーラインされたリンク「悟り」を含むテキストを表示させます。
このノートを読んでいるユーザが「悟り」のリンクにスクロールして、中央ボタンをクリックすると、ノートファイル「道を示せ」が表示されます。二つ以上の リンクが見えているときは、アクティブなリンクが青(カラーディスプレイ付きの iPod の場合)または黒で、アクティブでないリンクはグレーで表示されます。
リンクは、Notes フォルダかそのサブフォルダのいずれかに入っているノートに設定できます。Notes フォルダの外にあるノートにはリンクできません。
リンクするノートの場所を指定するために、リンクタグでは「絶対参照」と「相対参照」が利用できます。絶対参照とはリンクするノート が Notes フォルダから見てどこにあるかを表します。相対参照は、リンクするノートがオリジナルの(※リンク元の)ノー トがあるフォルダから見てどこにあるかを表し ます。
絶対参照でリンクを作成するには
ノートに、Notes フォルダから始まるパスを使ってリンクタグを入力します。
絶対参照のリンクはスラッシュで始まるパスを持ちます:
<A HREF="/ノートファイル">他のノートにリンク</A>
リンクするファイルがサブフォルダ内にある場合は、パス内の項目をスラッシュで区切ります:
<A HREF="/フォルダ/ノートファイル.txt">他のノートにリンク</A>
参考:ファイルのパスにはバックスラッシュやコロンも利用できます。15 ページ(※「ファイル名に異なるパ ス区切り文字を利用する」)を参照してください。
例えば、この行
<A HREF="/道教について.txt">道教を表示</A>
の「道教を表示」というリンクは、Notes フォルダの中の「道教について.txt」というノートファイルを示します。
また、この行
<A HREF="/社会哲学者/孔子について">孔子</A>
の「孔子」というリンクは、Notes フォルダの中の「社会哲学者」フォルダの中にある「孔子について」というノートファイルを示します。
相対参照でリンクを作成するには
ノートに、そのノートを含むフォルダから始まるパスを使ってリンクタグを入力します。
相対参照のリンクはスラッシュの代わりに、フォルダやファイルの名前で始まるパスを持ちます:
<A HREF="道を示せ">悟り</A>
<A HREF="サブフォルダ/ノート.txt">他のノートにリンク</A>
最初の例では、リンク「悟り」は、このリンクを持つノートと同じフォルダにあるノート「道を示せ」を示します。二番目の例では、「他のノートにリンク」 は、このリンクを持つノートと同じフォルダにあるフォルダ「サブフォルダ」の中にある「ノート.txt」を示します。
参考:相対参照を利用した場合は、オリジナルの(※リンク元の)ノートが入っているフォルダ か、そのフォルダにあるサブフォルダ内のノートのみにリンクで きます。そのオリジナルのノートのあるフォルダの外にあるノートにリンクしたい場合は、絶対参照を用いる必要があります。
Notes フォルダや、そのサブフォルダにリンクを設定することができます。
ノートからフォルダにリンクを作成するには
フォルダの名前を使って、フォルダを示すリンクタグを作成します。
例えば、タグ
<A HREF="/フォルダ1/フォルダ2">フォルダ2にリンク</A>
は、Notes フォルダ内のフォルダ「フォルダ1」の中にある「フォルダ2」へのリンクを作成します。ユーザが「フォルダ2にリンク」を選択すると、「フォルダ2」の中 にあるノートやフォルダの一覧が表示されます。
スラッシュだけを使うことで、Notes フォルダ自体にリンクすることができます。例えば、タグ
<A HREF="/">Notes フォルダにリンク</A>
は Notes フォルダへのリンクを作成します。
ノートファイルから、曲やオーディオファイル、あるいはプレイリストやその他の曲のグループにリンクを設定できます。オーディオ ファイルが再生されるとき に画像が表示されるようにしたり、オーディオの再生中にいつ再生中メニューが表示されるかをコントロールすることができます。
iPod 上のいかなる曲やオーディオファイルに、リンクできます。ユーザがリンクを選択すると、その曲が再生されます。標準では、オーディオが再生されるときには 再生中画面が表示されます。(曲の再生中にノートを表示し続けるよう iPod を設定する方法は、14 ページ(※「オーディオの再生中もノートを表示し続けるように iPod を設定するには」)を参照してくだ さい)。
ノートから曲やオーディオファイルにリンクするには
曲やオーディオファイルへのリンクは他のリンクと似ています。
以下の例では:
<A HREF="song=My Way">My Way にリンク</A>
「My Way にリンク」のリンクは曲「My Way」にリンクします。
この例では:
ノートへリンクを作成したときは、もしそれにファイル名の拡張子(通常は ".txt")が付いている場合、ノートの拡張子まで入力する必要があります。しかし、曲にリンクするときには、iPod 上で表示される曲の名前と同じように入力してください。曲のファイル名の拡張子を入力しないでください。
参考:iPod 上に同じ名前の曲が二つ以上ある場合は、そのうちの一つの曲名を変更してからリンクしてください。
プレイリストや、特定のアーティストまたは作曲者の全ての曲、アルバムの全ての曲、特定のジャンルの全ての曲などにリンクできま す。ユーザがそのリンクを クリックすると、曲は順番に再生されます。iPod がシャッフル設定になっていた場合は、ランダムに再生されます。
曲のグループにリンクするには
以下の例に従って、曲のグループを定義するリンクタグを作成します:
<A HREF="ipod:music?playlist=AmbientX">AmbientX プレイリストにリンク</A>
上記の例では:
以下は、他の曲のグループへのリンクの例です:
<A HREF="ipod:music?genre=rock">Rock(※ジャンル)音 楽へリンク</A>
<A HREF="ipod:music?artist=Radiohead">Radiohead(※ アーティスト)にリンク</A>
<A HREF="ipod:music?composer=Beethoven">Beethoven(※ 作曲者)にリンク</A>
<A HREF="ipod:music?album=Pinkerton">Pink(※ア ルバム)にリンク</A>
再生する曲をより細かく分類をするために、他の条件の後に「&」を追加することで、いくつかの条件を組み合わせることができます。以下はその例で す:
<A HREF="ipod:music?genre=rock&artist=U2">コンボ</A>
音楽の属性(※例えば「AmbientX」のように、条件の値となる部分)はアンド記号を含 むことはできません。例えば、以下のリンクは動作しません:
<A HREF="ipod:music?genre=country&western">ジャンルにリンク</A>
<A HREF="ipod:music?artist=hall&oates">アーティストにリンク</A>
ユーザが曲やその他のオーディオファイルへのリンクをクリックしたとき、通常は再生中画面が表示されます。オーディオファイルが (アルバムアートのよう な)画像を含んでいたときは、オーディオファイルの名前の隣にその画像が表示されます。
ユーザが中央ボタンを2回クリックすると、大きな形で画像が表示されます。
画像をオーディオファイルに追加するには
iTunes で、iPod 上の曲を選択し、静止画像を iTunes ウィンドウ左下隅のアートワークボックスにドラッグします。(アートワークボックスが無いときは、「曲のアートワークとビデオビューア」ボタンをクリック してください。)
ヒント:オーディオの再生が完了すると、iPod はノートテキストを再度表示します。ユーザに、再生/一時停止ボタンを押すことで画像をより長い時間閲覧し続けることができると教えることができます。
標準では、ユーザがオーディオファイルへのリンクを選択すると再生中画面が表示されます。全てのノート、一つのノート内、あるい は一つの曲へのリンクに対 して、iPod が(※再生中画面の)代わりにノートを表示し続けるように設定することがで きます。
全てのノートで、曲のリンクが選択されたときに再生中画面が表示されないようにするには
参考:現在 Notes フォルダに Preferences ファイルがある場合は、そのファイルに上記の行を追記して保存してください。
一つのノートに限り、曲のリンクが選択されたときに再生中画面が表示されないようにするには
ノートの好きな場所に、以下の行を加えてください:
<meta name="NowPlaying" content=false>
一つのリンクに限り、曲のリンクが選択されたときに再生中画面が表示されないようにするには
「NowPlaying=false」をその曲へのリンクタグに加えてください。例えば:
<A HREF="song=My Doorbell&NowPlaying=false">My Doorbell</A>
メニュー項目の順番を並び替えたり、メニュー項目からオーディオファイルやフォルダに直接リンクしたり、同じ項目にリンクする複 数のメニュー項目を作成し たり、他言語用にファイルをエンコードしたりすることで、iPod のインターフェースの操作性を向上させることができます。
iPod のインターフェース上では、フォルダとファイルはアルファベット順でメニュー項目として表示されます。「.linx」ファイルを作成することで、メニュー 項目を好きな順番で並べることができます。
フォルダで作成されたメニュー項目とは異なり、「.linx」ファイルを使って作成されたメニュー項目はノートやオーディオファイル、フォルダに直接リン クできます。
「.linx」ファイルを使ってメニュー項目を作るには
ユーザが「.linx」ファイルを選択すると、フォルダの内容表示と同様に、先のファイル中のリンクが iPod のインターフェース上で表示されます。
ヒント:「.linx」ファイルの名前を「Main.linx」にして、それを Notes フォルダの中(※直下)に置くと、メモのメイン画面の内容をそのファイルの内容で置き換えま す(※通常の Notes フォルダ内の項目は全く表示されず、Main.linx ファイル内に記載されたリンクだけが表示されるということです)。この手法は、メモのメイン画面からの操作性を向上するのに良いでしょう。
同じ項目(ノート、フォルダ、または曲)にリンクする複数のメニュー項目が必要な場合でも、そのアイテムを複製する必要はありま せん。その代わりに、 「.link」ファイルを使うことができます。そうすることで、ノートの内容を変更したくなった場合でも、一つのファイルを修正するだけで済みます。(※ 同じ内容の項目を複製した場合は、内容を変更する場合に複製した個数分の修正が必要になるが、一つの項目に対して複数のリンクを設定している場合は、その リンク先のファイルだけを変更すれば済みます、ということ)
iPod のインターフェース上では、「.link」ファイルはメニュー項目のように表示されます。ユーザが「.link」ファイルを選択したとき、iPod は「.link」ファイルが指し示すファイル、フォルダ、または曲にすぐにリンクします。
「.link」ファイルを作るには
ヒント:「.link」ファイルに <TITLE>新しいタイトル</TITLE>(「新しいタイトル」を設定したいタイトルに置き換えてください) と入力しておくと、iPod のインターフェース上でっは「新しいタイトル」と表示され、ユーザに拡張子「.link」が見えなくなります。
他のフォルダにあるファイルにリンクするときに、パス中のフォルダ名とファイル名は、以下の例に示すように、スラッシュ(/)、 バックスラッシュ(\)、 またはコロン(:)で区切ることができます。(※バックスラッシュは、日本語環境では円記号として表示され る場合があります。)
フォルダ/ファイル
フォルダ\ファイル
フォルダ:ファイル
これら三つは同じ意味を持ちます。
フォルダ名が上記三つの特別文字を含んでいる場合、それらの特殊文字の前にバックスラッシュを置く必要があります。例えば、「ミーティング 10/12/06」という名前のファイルにリンクする場合、以下のように表現する必要があります。
<A HREF="ミーティング 10\/12\/06">他のノートにリンク</A>
ファイルまたはフォルダ名の最初または最後の文字がスラッシュもしくはバックスラッシュの場合は、バックスラッシュを使っても、その文字がファイルやフォ ルダの名前の一部であるのか、パス区切り文字であるのかが曖昧になってしまいます。この場合は、パス区切り文字としてコロンを使ってください。
例えば、「フォルダ\」という名前のフォルダへのリンクは以下のように表現されます:
(※正確には、「フォルダ\」というフォルダの中の「ノートファイル」へのリンク)
<A HREF="フォルダ\\:ノートファイル">他のノートへリンク</A>
パスは 255 文字以内である必要があります。より正確には、パスは 255 UTF8 Unicode バイト以内、若しくは 510 UTF16 Unicode バイト以内である必要があります。一部の文字は 1 UTF8 バイトまたは 2 UTF16 バイト以上を使用するため、一部のパスは適切であるように(※255文字以内であるように)見 えても、適切でない場合があります。詳細については、 16 ページ(※「テキストエンコーディング」)の Unicode の仕様をご参照ください。
パス名が長過ぎるファイルは、読み込まれません。
エラーリポートを作成することで、ノート内のタグとリンクのエラーをチェックすることができます。エラーリストには、全ての不適 切な形式のタグに加え、存 在しないファイル、フォルダ、曲を定義しているリンクが含まれます。
エラーリポートを作成するには
Notes フォルダ内の何れかのノート(または、新しく作成したノート)に、「<ERROR>」と入力し、iPod 上でそのノートを表示します。
iPod は、<ERRORS> タグがあるノートの内容の代わりに、エラーリポートを表示します。
iPod の言語が「日本語」「韓国語」「繁体字中国語」「簡易体中国語」の何れかに設定されている場合はその言語の標準のエンコード(※それぞれ 「MacJapanese」「Korean」「traditional Chinese」「simplified Chinese」)が使用されますが、それ以外の場合、全てのノートは Latin1 でエンコードされていると見なされます。(※iPod の言語設定を変更した場合、iPod をリセットする必要がある場合があります。)
ノートが他のエンコードを持っていることを示すタグを入れることができます。
<?xml encoding="MacJapanese"?>
以下のエンコードがサポートされています。
上の各行は同じエンコードを示す複数の名前を示しているのであり、エンコードを区切って入力するのではありません。一部のエンコードは、全く同じではあり ませんが、そのように扱われます。例えば、EUC-CN は正確に simplified MacChinese と同じではありませんが、iPod では simplified MacChinese であるとして扱われます。
以下の点に注意してください: